• 夫の逆流性食道炎、アトピーが改善(SHさん)

     

    基礎科修了レポート                

     

    (1)以前の食事、体調

    献立には必ず肉、魚を入れ手間をかけて作るのがよい主婦と思いみ、たっぷりのおかずをいつも用意。

    作る時間のない時はすぐ外食。パン(バター付き)やパスタもよく登場。牛乳をお茶のように飲む。

     

    子供のころから偏頭痛、アトピー、鼻炎。マスクをしないで掃除すると鼻炎の発作。冷え性。冬には

    手あれがひどく辛い。どれも体質と思い、こんな規則正しい食事(と思っていた)を変えるというこ

    とは夢にも思わなかった。

     

    ところが娘は2歳ころから鼻炎、アトピー、ぜんそくを発症。夫も突然のじんましんを皮切りにアト

    ピー、ぜんそく、逆流性食道炎と病気のまるで病気のかたまり。人間ドックで脂肪肝になりかけとの

    診断。そのころの家族写真をみると皆顔がパンパンにまるく、眼の周りが赤かったり、はれぼったい。

     

    (2)三年前に食事を変えたこと

     病院では対症療法の薬をだされるばかりで、疑問を持つ。なにか根本的に体質を変える方法がある

    のではないかと思うようになる。アトピーを食事で改善しようとするサークルを見つけた。和食を中

    心に、ご飯:野菜:タンパク源の食材を5:3:1でとり、乳製品、肉(の脂)はとらない。食事の

    量も腹八分目にするというもの。

     

     朝食をすべてご飯にするというだけでも私にとっては天地がひっくり返るほどの変化。肉や乳製品

    なしで何をつくればいいのか…。半年も悩んだが、ぜんそくを繰り返す家族二人の姿に三年前食事改

    善を決心する。まず肉、乳製品を一切買わないこと、朝とにかくご飯食にすることからスタート。白

    米のご飯、味噌汁、2〜3口程度の魚料理、たっぷりの野菜料理(どうしても食事の量を減らせなか

    ったので)をつくりつづける。

     

    (3)先生の本と出合ったこと、体調の変化

     今までのレシピの肉を魚に変えるなど、試行錯誤が続いたがおかずに悩み続ける。書店で料理の本

    を探すうち、二年前本屋で手に取ったのが先生の「ハッピーマクロビオテック教室」。先生のお名前

    は以前から知っていたこともあって早速購入。本の内容と食事のおいしさに衝撃を受ける。甘くない

    小豆かぼちゃ!肉ばかりか魚や卵もなくこんなに料理ができるなんて!だんだん本の料理が食卓にの

    ぼるようになる。

    食材も本に出ているものを選ぶようになってきた。きんぴらごぼうとひじきレンコンは欠かさない。

    ナッツ類、練りゴマ、(大豆だからいいだろうと)きなこがおいしく、おやつにこればかり食べる。

    小豆かぼちゃと雑穀パンが気に入り、よく作っては食べ過ぎる(!) 

    ただ、まだまだ自己流で主食は7分づき米。砂糖も使用。本のゴマ油の量が多いように感じて勝手に

    減らしたり、炒める工程を省いたり。揚げ物はおっくうで作らない。

     

     こんな程度実行しただけでも体重が一年で10kg減少。周囲に心配される。朝、すっと目覚めら

    れる。お通じがよくなり量が増える。おならがよく出る。のどの奥がつまりタンがよく出る。泊まり

    の旅行で外食が続くとひどい寒気と高熱に襲われたり、吐いたりするが一晩で治る。気がつくとアト

    ピーと鼻炎の症状が消えていた。マスクをしなくても掃除ができる!冬の冷え、手あれも驚くほど改

    善。

     

     娘は皮がむけるほどのアトピーが改善。目の周りの赤みがとれ色白になる。ぽっちゃりしていたの

    が身体測定でやせ気味といわれる。

    夫はじんましんが出なくなり、かわりに首の右後ろにアトピーが出てYシャツに血がにじむようにな

    る。逆流性食道炎、脂肪肝が改善。お付き合いの回数は変わらないのに、と驚く。

     

     ただすこし誰かの体調が崩れるとあれを食べたから?これを食べたから?今日は食べ過ぎた?とす

    ぐおろおろしてしまう。また私が自分のやり方を押し通すあまり周りとぶつかったり、娘に市販のお

    菓子を食べさせるのがいやで遊びに行かせるのもストレスを感じたり、となにか一人で抵抗している

    ような感じになってしまった。※@
     直接お教室に行ってお話を伺いたいと、受講を決める。

     

    (4)受講後の食事、体調

     実際受講してみると、包丁の扱い、なるべく無駄をださない野菜の切りかた、作業の合間合間の先

    生のお話、全てはっと思うことばかり。圧力なべで炊いた玄米がおいしく、早速家でも購入し何度も

    何度も炊く。家族の体調が心配で最初は先生に質問攻め。「必ず良くなるけど、時間がかかりますよ。」

    とそのたびに言われる。

     習ったことを少しずつ取り入れる。白砂糖、片栗粉を捨て、魚や卵のかわりに豆、麩をよく使う。

    (はじ麩がおいしい!)土瓶を買い、庭のどくだみを干してお茶にする。教わった通りきちんとごま

    油をつかうと、私も娘も肌がしっとりとして調子がいい。お菓子をほとんど買わなくなった。

     受講してしばらくは空腹感がすごく、ごはんを大量に食べてしまう。いろいろなおかずではなく、

    とにかくご飯が食べたい。体重が2kg増えた。(これはいまでもそのまま)あまりに食べるとひど

    い眠気に襲われたり、体が重くなったりするので食べる量は大切だと実感。一時期編頭痛がひどくなる。

     受講して少し経った頃、仕事などで忙しくなり、料理の時間があまりとれなくなる。そんなときも

    (玄米)ごはんとけんちん汁でいいんだ、と思うと気持ちが楽になった。自然とシンプルな食事になり、

    教わったとおり「主食より副食を少なく」となった。朝食事の時間がなく「朝食」抜きに。かわりに

    梅生番茶を毎朝飲む。時間のかかる野菜料理を何種類も料理できず野菜を食べる量は減ったのにお通じ

    がわるくなることもなく、野菜をたっぷりとらなきゃ!の呪縛から解放された。

    食事に対する気持ちが楽になると不思議とほかのことに対する気持ちもゆったり明るくなってきた

    (と自分では思う)。

     

     私の場合食事の効果がゆっくりと現れるタイプ(か、はたまた気がつかないだけか)のようで、半年

    経った今、まだたまにあった便秘、肌荒れがなくなっていることに気付く。先に書いた異常な食欲や頭痛

    は最近治まりつつある。疲れなくなる。マッサージを受けると「とても体が柔らかいですね」と言われた。

     

     家族からは一日中おならが出て困ると苦情(?)※A
     夫も娘もお通じが極めてよくなり御飯のあとトイレに

    直行。夫は四か月ほどで先生に言われたように首のアトピーが改善。不思議なことに右足首に炎症が移り、

    現在も続いている。そして家のティッシュ消費量が格段に減った。(みんな鼻炎が改善)

     

     

     なにも書くことがなかったらどうしようと思いながら書き始めましたが、実際に書いてみてこんなに

    食事が変わっていたことをはじめて自覚し、驚きました。お教室では失敗ばかりで「気」の使い方もまだ

    まだ下手だなあと思っていましたが、よくなったこともいっぱいあったんだと嬉しくなりました。また最

    近ようやく多少の症状の悪化に動じなくなったり、周囲とうまく合わせられるようになりつつあります。

    こんなによくなったことがたくさんあって、頑張って受講して本当によかったと思います。

    幸い後期も通えることになりましたので、さらに「気」の使い方が上手になるよう、いろいろと学ばせて

    頂きます。これからもよろしくお願いします。



     恭子から一言
    ※@
     マクロビオティックの食事にきりかえて、すぐは、結構皆さん、その効果がすぐでて、快調になります。
    が、人間は毎日生きています。その継続に、悩み始めるのです。子供のつきあいの中で、他家で出るおやつの問題、自分の親や夫の親の家に行った時のつきあいなど、の悩みも出てきます。
    そのとき、私が教室で、「妥協せよ妥協せよ」とか、その実際の付き合い方をお話していく事が、とても、大事になってきます。何よりも、同じ悩みを持つ受講生仲間のお話、も参考になります。

    ※A
    デトックスがすすむと、「おなら」が証拠として、ほぼ、全員でます。
    私の兄も、「おなら」が続いている時期は、家族から、冬のドライブでも、「パパと一緒の時は、窓、全開!」と言われていたものです。